ここでイギリスで発売されているDVDのパッケージに登場してもらいましょう。お気付きかもしれませんが、すべてフィルタをかけたような加工された画像が使われています。これらの画像は、一部を除いて今回我々に届いた写真に含まれていないものばかりです。恐らく、DVDのマスターから画面をキャプチャーして使ったのでしょう。
しかし、画面をキャプチャーした場合、印刷する場合の実際のサイズは6センチX8センチ程度の画像にしかなりません。それより大きいサイズで印刷した場合は、画像が荒れてゆきます。イギリスのDVDジャケットの画像は、倍近くのサイズで使っていますから、画像が粗くなってしまうため、やむをえず加工してゴマ化していたわけです。 |
さて、どうする? イギリスのDVDと同じく、キャプチャーした画像を加工する方式でデザイン案を何度も出してみたものの、どうもしっくりきません。CI☆5に流れている、クールでシャープな雰囲気が出てこないわけです。
思考の迷路にはまった我々は、ポイントをはずした指示を、知らず知らずのうちにデザイナーに伝えていました。マジでサジ投げそうになったとき…イギリスのDVDボックスの一部に、 唯一“クールでシャープ”なものがあるのに気付きました。
それがこちら→
このロゴとシルエットの雰囲気を継承したデザインなら、日本のユーザーの求める“CI☆5”パッケージを表現できるかもしれない。そのように思考を切り替えた瞬間、我々もデザイナーも雲が晴れました。デザインコンセプトを確認したうえで、再度デザイン開始! その後は、“しっくりくる”デザイン案がデザイナーから次々と出てきました。 |
外箱は、シリーズの象徴であるロゴとシルエット、そしてシリーズのテーマカラーであるグリーンを組み合わせました。最近のDVDボックスはペナペナのボール紙のボックスが多いですが、がっちりとした厚紙のボックスに、マットな紙をくるむ形で、高級感と重厚感を出してみました。
届いた方、手に持ってみるてください。ずっしりとくるでしょう? |
表1は単調さを出さないためにロゴや英文を散りばめました。アクセントとして、CI5のプレートを中央上に配置。もちろん、登場人物の顔に、なるべく画像がかからないように配慮いたしました。
表4は画面キャプチャーを使用していますが、粗くならないように原寸の1/2サイズで使用しています。
ジャケットにはもう一つの仕掛けがありまして、ボックスに収納すれば、背中4枚分でロゴ&シルエットが完成するようになっています。 |
 |
 |
|

イギリスのDVDのジャケットの方式は、実はブックレットで利用させてもらいました。
テキスト中心なので、殺風景になるのを防ぐために地に画像を敷いています。クリアな画像だと、逆に文字が読みにくくなるので、こちらは加工が生きるわけです。 |

今回の一番の労作は、DVDのレーベル。ピクチャーディスクが流行っていますが、敢えて写真を排しました。
CI☆5にふさわしく、リボルバーのシリンダーに弾丸を装填するイメージです。入っている弾の数が、ディスクの番号を示しています。 |
それから、「特捜班CI☆5 傑作選DVD−BOX」と「ファイナル・オプション」を同時にご注文された方には、特製ステッカーとポストカードセットも同封されていることと思います。
珍しい写真もあると思いますので、ファンの方に喜んでいただければ幸いです。 |