11月21日に発売となった 「豹/ジャガー」。実は、マカロニウエスタンのファンからはビデオグラムか化を熱望されていた作品です。この作品の後、セルジオ・コルブッチ監督が手がけた「ガンマン大連合」「進撃0号作戦」と続く、“革命三部作”の記念すべき第一弾です。マカロニウエスタンにもかかわらず、自動車や複葉機まで登場し、ドカンドカンと豪勢な爆破シーンが連続! これでもかと詰め込まれた見せ場の大行進は、まさに“マカロニの皿鉢料理”(今、命名しました!)。
さて、今回はこの作品の魅力を、スター&スタッフから解説しましょう。
【出演者】
主人公セルゲイを演じるフランコ・ネロ(下の写真の左側)は、いわずと知れたマカロニ・ウエスタンの大スターです。もちろんマカロニ以外でも国際的に活躍中で、「ダイハード2」で演じたエスペランザ将軍は皆様もご記憶にあるのではないでしょうか。
敵役カーリーを演じたジャック・パランスはアカデミー賞俳優。もともと53年の「シェーン」の悪役でもアカデミー助演男優賞にノミネートされていたのですから、本作 「豹/ジャガー」の演技も折り紙付き、ゲイで凄腕の悪役を嬉々として演じております。
無垢な笑顔がまぶしいパコを演じたトニー・ムサンテ(右の写真の右側)もさまざまなジャンルの映画で活躍しています。80年代後半より出演作がぷっつりなくなりましたが、90年代後半より活動を再開しました。
その他、カーリーを雇う悪のボス・ガルシアに、「続荒野の用心棒」で憎々しいジャクソン少佐を演じたエドゥアルド・ファヤルドが扮しています。今回はヒゲを生やし、品と貫禄のある悪人を演じています。
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【監 督】
「豹/ジャガー」監督は、マカロニウエスタンの巨匠セルジオ・コルブッチ! 代表作は無論「続荒野の用心棒」。この作品は残虐描写でも有名ですが、「豹/ジャガー」はうって変わってコメディ・タッチ。主人公たちの掛け合いの面白さに加え、戦争映画並の爆破シーンや群集シーンも迫力満点に撮られております。
【音 楽】
マカロニウエスタンならず、イタリアのサントラ界の大御所エンニオ・モリコーネと、これまたマカロニには欠かせない作曲家ブルーノ・ニコライが共同で担当しています。軽快なリズムのタイトルバlックのテーマ、セルゲイが登場するときに必ずかかる口笛によるテーマなど、マカロニファンにはたまらないBGMの集大成となっています。
【製作者】
この作品のプロデューサーは、アルベル・グリマルディです。この人なくしては、メジャー映画会社資本のマカロニウエスタンは存在しえなかったと言えるでしょう。「夕陽のガンマン」でユナイト資本を引っ張ってきて以来、マカロニ以外の作品でもメジャーとがっぷり組んでいます。「ユナイト・マカロニ究極選」のラインナップの1本「西部悪人伝」もグリマルディの製作です。
【脚本家】
本作の脚本家ルチアーノ・ヴィンツェンツォーニはイタリアを代表する脚本家です。マカロニでは「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
」「新・夕陽のガンマン/復讐の旅」が有名ですが、決定打は「夕陽のギャングたち」。「豹/ジャガー」は、その「夕陽のギャングたち」と同じ革命を扱った、いわば前哨戦ともいえる作品です。共同でコルブッチ監督も自ら脚本に参加、徹底した娯楽脚本に仕上がっています。
「夕陽のギャングたち完全版」DVDをご購入いただいた方は、ぜひこちらの「豹/ジャガー」も!初回製造分には、2004年4月〜6月の3−Dカレンダーがついていますので、ヨロシク!
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