権利元だけに頼らない! 国内作業でさらに品質アップ
 権利元より提供されたマスターは、ネガからリマスタリングしたものだけあって、登場人物の髪の毛一本一本まで判別できるほどハイ・クオリティです。しかし、デジタル化ならではの落とし穴が隠されていました! 

 「西部悪人伝」をチェックしていたときのことです。冒頭より20分ほど過ぎたところ、銀行を襲撃した賊をサバタが追いつめ谷で狙撃するシーンを観て、スタッフ一同驚愕しました。サバタが追跡を始めたシーンは夜だったのに、場面が切り替わると昼間の空になっているではありませんか!
 これは当時の撮影でよく行われた手法の一つ、昼の撮影を夜に見せるため
青いフィルターをレンズにかけて撮影する方法が取られたためです。ネガやプリントには、夜明け前の暗さで焼き付けられているのですが、デジタルでリマスタリングすると、画面の明暗を機械が自動的に判別して昼の明るさに戻してしまうのです。具体的なタイトルは挙げませんが、既に発売中の他社さんのDVDでもこういった‘夜が昼になっている’場面はしばしば見掛けます。
 もともとは暗いシーンですから、権利元に修正を掛けてくれるように依頼。しかし、作業に数ヶ月かかりそうだとうい返事です。

 それならば、と我々はオーサリング会社の協力を得て、
該当場面を国内で修正いたしました。「西部決闘史」にも同様の場面がありましたので、こちらも修正作業を行いました。

 国内で独自に修正を行いましたので、
完璧なデジタル・リマスタリングの「西部悪人伝」「西部決闘史」をご覧いただけるのは、本商品だけです。
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