L・V・クリーフがサバタ返り咲き!
シリーズ最終作「西部決闘史」
 再び主役に返り咲いたリー・ヴァン・クリーフによる、サバタ・シリーズ最終作です。「スティング」や「ユージュアル・サスペクツ」を超越した奇想天外なトリック、そして驚愕間違いなしの特殊銃の大活躍に注目です!

★西部決闘史
 集めた町の開発費をニセ札とすり替え、私服をこやそうとする名士マッキントックと、サバタが対決するシリーズ最終作。 
 ですがこの作品、実はタイトルが内容と合っていません。物語はミステリー仕立てで、決闘シーンよりも会話やストーリーにウエイトが置かれています。しかしながら、シリーズ他の2作品を凌駕する、
奇妙な魅力に溢れた異色マカロニに仕上がっているのです。 
 まずは、オープニングの納屋での決闘シーン。緑や赤、黄色などの極彩色の照明がとてつもなくサイケデリック(表現が古い…)。ダリオ・アルジェントの
「サスペリア」より4年も早いです!!さらに全編凝ったカメラワークが大炸裂。俯瞰で見下ろしたり、斜め下から煽ったり、斬新な画面構成がこれでもかと出てきます。当時としては、かなり衝撃的だったでしょう。
 極めつけは、
マルチェロ・ジョンビーニの音楽です。「ボンボボン ボボン ボンボン…」の軽快なテーマ曲は、おおよそマカロニ的ではありませんが、映画を見終った後に口ずさみたくなる不思議な魅力を持つメロディです。

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