第3回:ロールステーキきのこ風味
第1回:マドリッド風煮こみ
第2回:ポークビーンズ
第3回:ロールステーキきのこ風味
 みなさん、お元気でしょうか? 本コーナー、なんと1年ぶりの更新です!(怠けてただけなんスけどね…) 不定期更新ながら、今後も継続する予定ですので、よろしくお願いいたします。え? 前回の予告とは料理が違うって? 気にしない、気にしない!

 突然ですが、12月23日は何の日でしょう。「天皇誕生日」と答えたあなたは
減点500!正解は、「ユナイト・マカロニ究極選の5作品が、お店に並ぶ日」です。

 さて、当日早起きしたあなたは、こっそり近所のDVDショップへ向います。目当ては「ユナイト・マカロニ究極選」の5作品。ところが家に帰ったとたん、子供たちがまとわりついてきます。
「ねえねえ、クリスマス・ツリー飾ろうよ〜」
「ケーキどうするの、ケーキ」

 子供たちの頭は、年に一度のクリスマス・イベントでいっぱいです。奥様の口元の笑みとは裏腹な鋭い視線を感じたあなたは、とてもマカロニ鑑賞どころではないことに気付きます。しかし、この1年間で学習したあなたは、マカロニを観つつ家族も満足させる
(とりあえず奥様を逆上させない程度には)方法を瞬時に思いつきます。
「よ〜し、クリスマス・イブにはお父さんが、おいしい料理を作ってやろう。誰も食べたことのない、サンタさんも羨ましがるスペシャル・ディナーだ」
 その言葉を聞いて、子供たちはおおはしゃぎです。奥様も、家事1回分得するとわかって目つきも穏やかになりました。
 そしてあなたは
「豹/ジャガー」のDVDをセット。再び疑念をともした眼差しの奥様を、「この映画に、クリスマスにふさわしい、とびっきりのポーランド料理が出ているんだよ」とねじふせます(実際には、出てきません)。ついでに映画の主人公が、ポーランド出身であることを説明して、自分の発言を裏付けます。

 ゆっくり「豹/ジャガー」を鑑賞し終わったあなたは、おもむろにこちらのサイトを除き、ポーランドの伝統料理
『ロールステーキきのこ風味』をチェックする、というわけです。
 
 では材料の紹介、いつものように4人前です。
牛スライス肉 600グラム
たまねぎ 1個
にんにく 1片
ゆでたまご 2個(もちろん、殻はむいてください)
しめじ 180グラム
マッシュルーム 100グラム
サワークリーム 1/2カップ
固形スープ 1〜2個
 
 まずは肉の中の詰め物を作ります。
 たまねぎをみじん切りにします。しめじ180グラムのうち80グラムと、マッシュルーム100グラムのうち50グラム、ゆでたまごを粗みじんにきざみます。
 フライパンにサラダ油を入れて熱し、にんにく・たまねぎ・シメジ・マッシュルームを投入します。強火で手早くいため、火が通ったところで塩・こしょうで味を調えます。
 一旦火を消して、粗熱が取れたらゆでたまごを入れ、全体をざっと混ぜて冷まします。
  
 牛スライス肉を数枚、まないたの上に広げます。このとき、スライス肉の端がお互い少し重なるようにしておくのがコツです。
 スライス肉の上に、さきほど作った詰め物を適量のせ、ロールに巻いて、巻き終わりを爪楊枝で留めます。 
 

 
 
 巻き終わったら、茶漉しなどを使って、全体に小麦粉をまぶしておきます。

 
 フライパンにサラダ油を少々入れ、肉を強火でいためます。表面にこんがりと焼き色をつけたら、一旦皿に取り出しておきます。
 肉を取り出したフライパンに、みじん切りにしたニンニク、残しておいたしめじ100グラムと、マッシュルーム50グラムを粗みじんにきざんだものを投入します。

 固形スープと水1ップを入れ、肉をもどします。蓋をして、中火で20分ほどコトコトと煮込みます。(固形スープが小さい場合は、2個必要な場合もあります。購入した固形スープの説明書をご覧になって判断してください)
 
 
 最後にサワークリームを加え、塩・こしょうで味を調え、少し煮詰めます。

器に盛れば完成!

 意外にも酸味はあまり感じません。煮詰めるうちに、酸味が飛びます。肉からの旨みもソースに染み出ていて、コクのある味わいです。

 肉に詰めたゆでたまごの食感が、実に新鮮です。弾力ある白身とねっとりと煮あがった黄身が口の中で奏でるハーモニーをお楽しみください(なんか「美味しんぼ」みたいな表現になってしまいました…)
 
 さて次回の料理は…
まだ未定!! 存続できるのか、この企画!?

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